20100419

unreasonable



地方出身(ここでは関西圏以外、という意味)の大学の友人が、関西に来て思ったことの一つに「むちゃぶりの恐怖」を挙げた。

確かにいきなりそんなもん見せられたらたまったもんじゃないだろう。ただ僕はむちゃぶりに怯える必要は全く無いと思っている。

なぜならむちゃぶりというのは大半の飲み会と同じ様なもので、内容は二の次で、参加することに意義があるのではないでしょうか。

ふられた時に笑って誤摩化すよりは、失敗してもいいから参加すべきでしょう。要は空気感を楽しむのである。(それを笑えることこそが関西人特有、なのであろうけども)

そしてそのむちゃぶりに対する返しのレベルが高けりゃ、あぁ今日はいいお酒飲めたね、いいお話出来たわ、という事なのではないでしょうか。

と思っている。

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先月から、上記の友人とは別の、大学の友人の紹介でカテキョをすることになった。お相手は中学3年生のバスケ男子である。(なので僕はスラムダンクをもう一度読み直していた)


なかなかノリの良い、僕の仕様の無い話を笑って聞いてくれる。僕の変なサイババの缶バッチを見て「どこで売ってるんすか!」と言って来る、優しい子である。


勉強の方は1ヶ月前はbe動詞ってなんですかレベルだったのが、中村先生のきめ細かな指導により、今や完了形の文章を書けるようになった。


(高飛車になったことを先にお詫びしますが)本人の努力の結果である。目を見張るものがある。


とはいえ記憶というのは急激につめるとすぐ忘れるものである。ライブ前にささっと覚えた曲なんて二度と弾けないもんね。

特に完了形の文章は動詞の過去分詞の形を覚えないといけないし、中学といえど不規則変化する動詞はかなりあるようだ。

そしてほぼ毎回それらに関するテストをするのだが、なかなか間違える。



なので優しい中村先生も甘やかしてはいけない、と心を鬼にしてこう言ったね。

「次同じところ間違えたらモノマネ、な。」


彼は一瞬うろたえるもこう言いましたね。

「じゃぁ全問正解したら先生もやってくれますか?」



…ほほぅ、おもしろい、たかが中学三年生のボクちゃんに高校の3年間むちゃぶりに耐えてきた「牙城」と書いて「なかむら」と読むこのオレ様を崩せるとでも?


みたいな事をはしょって言いましたが、承諾したら満点とりやがった。


かなり悔しい。そしてむちゃぶりである。ココは男の約束、「なんでも来いよ、どーせオードリーの春日とかそんなんやろ」と高を括っていたが、彼はこう言いましたね。




「干し芋」



…いや。



音が出ないものは難しいよ。


迷いましたが、百戦錬磨のボクはカッコヨクこう言いましたね



「ごめん…もうちょっと軽いの…」



致し方ない。

すると彼はこう言いました。



「おしべ」



…おしべ?OSHIBE?めしべとおしべ?ぐりとぐら?



結局背中を見せながら逃げて行く中村先生に、彼は「しゃぁないですね〜」とやや上に立ちながらも、最終的に「中学の時の印象に残っている先生」等というやりやすいセンタリングをあげてくれました。


「なかむら〜、しゃきっとせぇ〜」


っていうおそらく全く伝わらない中学校の時お世話になった西先生のモノマネを、ボクは一生懸命やりました。ホント一生懸命に。
残された苦笑を取り払う事が出来たのは、時間だけでした。


お邪魔しました。帰路につく中村先生はMr,childrenの「Any」を聞きながら涙を流して自転車をこぎました。


今僕のいる場所が探してたのと違っても
間違いじゃない いつも答えは一つじゃない
何度も手を加えた汚れた自画像に ほら
また12色の心で 好きな背景を描きたして行く




ミスチルはボクを癒してくれる。

→Mr.children makes me happy.


2 件のコメント:

  1. その子ワンバンに入れたらおもろそうやな。笑

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  2. ただオバタっていう凄いのが一人おるしな、、二人はいらんやろ、フリ担当は。笑

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